口腔内細菌が腸に?
投稿日:2022年6月15日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!(^-^)/
歯科衛生士の武石です。
今回のタイトルは『口腔内細菌が腸に?』です。
人は1日1〜1.5Lもの唾液を産生して飲み込んでいるのをご存知ですか?
今まで胃液中は強酸性であることから、唾液中に存在する細菌を飲み込んでも、大半の細菌は死滅すると考えられていましたが、実はそうではない事が分かってきています。
歯周病原細菌を含む、細菌叢が乱れた状態の口腔細菌を毎日飲み込むことで腸内細菌のバランスが崩れ、有害細菌の比率が高まるとともに、増加する状態が続くと、さまざまな疾患の発症リスクが増大することにもつながると考えられています。
いったん飲み込まれた歯周病菌が腸内細菌叢を変化させたことは、腸内の有害細菌のみならず、飲み込まれた口腔細菌も腸管から再び全身循環に入る可能性を強く示しているのです。関節リウマチや非アルコール性脂肪疾患、動脈硬化症、癌など、歯周病が危険因子となるさまざまな全身疾患は、口腔内と腸内の関係性も示しています。
このことからも、きちんとしたホームケア、歯科医院での定期的なメンテナンスが、口腔内環境ひいては腸内環境を整えることとなり、疾患予防にも繋がると考えられます!
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