虫歯治療の「仮蓋(かりぶた)」ってなに?
投稿日:2025年3月26日
カテゴリ:スタッフブログ
虫歯治療の後に「仮蓋します」と言われたことがあると思いますが、仮蓋 について今回はご説明します!
虫歯治療における「仮蓋(かりぶた)」とは、治療後に本格的な詰め物やクラウンを入れる前に、一時的に歯にかぶせておく仮の蓋のことです。虫歯の部分を削った後、感染を防ぎ、痛みを抑えるために仮蓋を置きます。
仮蓋の役割は以下の通りです:
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感染予防:虫歯治療後、空洞が開いた状態を保護し、細菌が入るのを防ぐため。
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痛みの軽減:神経に近い部分を覆うことで、冷たいものや熱いものの刺激から歯を守り、痛みを和らげる。
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治療の過程:本格的な詰め物(インレーやクラウンなど)を作る時間が必要なため、その間に歯を保護する役割。
仮蓋は基本的に一時的なものであり、数週間以内に本格的な治療を行います。
仮蓋の種類について
虫歯治療で使用される仮蓋にはいくつかの種類があります。それぞれの目的や使用状況に応じて選ばれます。代表的な仮蓋の種類は以下の通りです:
1. 仮封(かふう)材(仮蓋)
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特徴:最も一般的に使われる仮蓋です。比較的柔らかく、仮にかぶせるだけの役割を果たします。
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用途:虫歯を削った後に歯の穴を一時的に埋め、感染を防ぐために使います。特に、長期間放置する必要がある場合に使用されることが多いです。
2. ガラスアイオノマーセメント(GIC)
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特徴:ガラスアイオノマーセメントは、歯の構造と似た性質を持っており、虫歯の治療後に一時的に埋める材料としてよく使用されます。また、フッ素を放出する性質があり、虫歯の再発を防ぐ効果が期待されます。
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用途:仮蓋としても使用されますが、長期間の使用にも耐えるため、場合によっては最終的な充填材としても利用されることがあります。
これらの仮蓋は、最終的な治療を受ける前に一時的な保護を提供し、患者の快適さや治療の進行を助ける役割を果たします。ただ仮蓋は歯と歯の隙間を次の治療まで閉じさせない役割も果たしているため、いつも使用しているフロス等が通らなくなることはあります。
また仮蓋は一時的な使用なので、痛みがなくなったからといって一時的に治療を中断するのではなく、必ず治療完了するようにしましょう。
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