歯周病の悪化要因
投稿日:2021年9月28日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科医師の飯塚です。
歯周病は昔、歯槽膿漏(しそうのうろう)と呼ばれていた生活習慣病の一つで簡単にいえば細菌によって歯肉が腫れて歯を支える組織が破壊されていく病気です。歯肉からの出血や痛みに始まり進行すると最終的に歯が揺れてきて抜けてしまいます。現在歯を失う要因で一番多いのが歯周病です。歯周病の発生、進行する要因は幾つもあります。
1:口腔内の清掃の不足
ブラッシングの頻度が足りないあるいは磨き方が十分ではないなどして歯や歯肉に食べかすが残ると菌の繁殖を増長して歯周病が起こり易くなります。歯間ブラシやフロスも併用して細かいところもお掃除することが大切です。
2:病気やストレス
歯周病の細菌は誰のお口の中にもいて大なり小なりの歯周病には皆かかっているといえます。健康な人であれば免疫の作用が菌の進行を抑えるのですが病気やストレスで免疫が落ちると普段は隠れてい
る歯周病が悪化して症状が出ることがあります。
3:妊娠、加齢
妊娠時期のホルモンバランスの崩れによる免疫の低下、加齢による組織自体の老化で歯周病が発生、進行することが多くあります。より丁寧に磨くこと、妊娠初期には歯科医院での歯石除去をお勧めします。
4:その他
糖尿病が歯周病を悪化させることが知られています。また歯周病自体が糖尿病を初めとした様々な病気を悪化させる要因となっていることも知られています。他にも様々な要因がありこれらが幾つも複合して歯周病を進行させます。
歯周病発生の大きな要因の一つが歯石の付着です。歯石は菌の繁殖を進行させます。歯周病の治療は歯石の除去が主体でこれは予防にも繋がります。一度付着した歯石は通常のブラッシングで除去するのは困難です。虫歯の早期発見も兼ねて定期的に歯科医院でのクリーニングを行って頂くことをお勧めします。
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