歯ぐきから血が出るってどういうこと?
投稿日:2020年6月30日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科衛生士の前原です。
みなさんの中には、"歯磨きをすると、歯ぐきから血が出る"という方がいらっしゃると思います。
血が出る=あまり良い状態ではない ということはイメージがつきやすいと思いますが、なぜ血が出るのか、何が起きているのかをお話ししていこうかと思います。
歯ぐきにはたくさんの毛細血管が通っています。 お口の中が汚れていたり、歯周ポケットの中の汚れを落とせていないと歯ぐきが炎症を起こします。 炎症を起こすと毛細血管が充血し、 パンパンになるので、ブラッシングなどのちょっとした刺激でも破れやすくなります。 歯周病によって歯ぐきから血が出るというのは、簡単に言うと、毛細血管が破れているということなのです。
ほとんどの場合は痛みを伴わないため、そこまで大ごとだとは思わないかもしれませんが、これが歯ぐき以外の場所で起こっていたらどうでしょうか?
腕や足など、体のどこかの血管が破れたままむき出しになっていたら大変ですよね? それと同じことがお口の中では起きています。 お口の中にはたくさんの菌が住んでいるので、その菌が破れたところから侵入し、体中へと巡ってしまいます。 そのままにしていると、脳梗塞や心筋梗塞などの全身疾患を引き起こすリスクがグッと高まります。
歯周病はほっといて自然に治るものではありません。 サイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)とも表現されるように、痛くもかゆくもないうちに進んでいくので、ひどくなるまで自覚されることの少ない病気です。
お口の中を清潔にすることは、全身の健康を守ることにもつながりますので 症状が出る前にぜひ検診にいらして下さいね(*^^*)
スタッフ一同 心よりお待ちしております!
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