小児のすきっぱの矯正治療例
大人の歯の正しい位置への誘導
10代女児の患者様です。
左上の隙間を気にされて来院されました。
治療手順
左上の歯の隙間は、
6歳臼歯といわれる奥歯が生えるときに、
手前に向かってひとつ前の乳歯を吸収しながら生え、
その乳歯が通常よりも早く抜けてしまった結果、
本来であれば生えるはずの大人の歯のためのスペースが小さくなり、
生えてこられなくなったことによって
一見するとすきっぱの様に見えるという状況でした。
そのため左上の奥歯を正しい位置に移動させスペースを作りました。
その結果、大人の歯は正しい位置に生え隙間はなくなりました。
矯正治療前
矯正治療後
細かいかみ合わせ等の問題に関して、本格的な矯正治療は希望されなかったため
治療は終了しています。
子どもの矯正治療はタイミングを逃すと、大人の歯が骨の中で埋まってしまったり、
ほかの大人の歯を吸収してしまったりしますが、
早期に治療することによって予防できました。
年齢・性別 |
10代女児 |
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矯正治療期間 | 1年5か月 |
抜歯の有無 |
非抜歯 |
治療費 | 495,000円(税込) |
リスク・注意点 |
歯の移動による痛みを感じることがあります。 治療後保定装置を使用しないと後戻りをします。 成長による変化があるので経過観察が必要です。 |
備考 | 左上の乳歯の早期喪失 |